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沖縄の仏壇は家の中央に位置するのが一般的。扉が無いのと赤い位牌が特徴です。 |
今年の8月21日〜23日は旧暦の7月13日〜15日にあたり、沖縄では『お盆』となっています。「えっ!中途半端な時期・・・」と思われた方、沖縄では旧暦で行事を行う習慣がまだまだ残っています、お正月は糸満等の一部地域を除いて、だいぶ新暦で行うようになってきましたが、お盆は断固として旧暦7月13日〜15日におこないます。
お盆と言っても、沖縄では会社をお休みして「旅行だ!!」「リゾートだ!!」とはいきません(「お盆休み」という言葉も聞かないです・・・)。仕事は早めに終わらせ、主婦はお盆料理の準備を行い、親戚一同集まりご先祖様の供養を行います。それくらいお盆は「うちなーんちゅ」にとって大切な行事のです。
どんな感じかちょっと紹介しますと。。。 まず旧暦7月13日は、『ウンケー』といってグソー(あの世)から、お先祖様をお迎えします。仏壇のある家では仏壇をきれいにしお供え物をします。
旧暦7月14日。この日は普通「お中元」を持って親戚周りをします(お中元の時期は本土より遅いです)。沖縄は子沢山のため親戚も多く、お仏壇のある家ではたくさんの人が集まります。
旧暦7月15日。この日はお盆で一番大切な日で『ウークイ』といいます。13日、14日は仕事で来ることができなかった人達も、この日だけは本家にあつまり、ご先祖様をあの世へお送りします。この行事に参加するため多くの店が閉まり不自由するほどです(台風、慰霊の日と共に沖縄では常識の休業日)。また地域によっては、先祖供養として、その地区の青年会のエイサー隊が町中を踊りながら歩き回ります。
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仏壇にお供えされたお重。家によって内容はそれぞれです。 |
この3日間はその日その日によって、特別な料理が準備されます。初日にはショウガージューシーといって生姜いりのジューシー(炊き込みご飯のようなもの)がつきもの。この生姜は強い匂いのために、ご先祖様についてくる邪気が食べることができないようにするためだそうです。2・3日目には島豆腐の味噌汁や昆布・豚肉・ごぼうの煮物や昆布イリチー、紅・カステラのかまぼこが食されているようです。最近では、亡くなった人が好きだった料理や、忙しい主婦のためにお重やオートブルと変わっているようです。
でも、ここまで書いてなんなのですが沖縄では地域によってかなり異なっています。ここに書ききれないほどまだまだ奥が深いので、やっぱり一度体験してみるのがいいかも。
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